9月8日
本日、というより気分は前夜ですが、深夜に名古屋で三年ぶりとなる皆既月食がありました。
マンションから私の古いiPhoneでとった写真をアップしておきます。
今日は午後から名城大学で開催中の応用物理学会年会の公開シンポジウム「才能が芽吹く大学入試へ:日本の科学技術と大学教育のこれから」に講演者?パネラーとして出席してきました。このシンポジウムは、日本学術会議の総合工学委員会?未来社会と応用物理分科会も主催となっています。こちらのイベント、せっかく近所であるので是非、と誘ってくださったのが仕掛け人の一人である九州大学の玉田薫副学長(学術会議会員)です。
招待公演には、文部科学省の奥篤史人材政策課長、内閣府総合科学技術?イノベーション会議の議員で東京科学大の波多野睦子理事?副学長、大野英男東北大学前総長、益一哉東京工業大学元学長というメンバーで、司会が大阪大学の関谷毅教授(学術会議会員)という少々ヘビーな陣容でした。
招待講演ですが、私は本学の人材育成からアドミッションまで15分間話させていただきました。資料作成お手伝いいただいた皆さん、ありがとうございます。他の先生方の講演、大変参考になるものばかり、興味はつきません。招待公演のあとは、玉田さん、応用物理学会会長の木本恒暢京都大学教授も加わって、100分ほどのパネルディスカッション、聴衆からの質問に答える形でしたが、大いに盛り上がりました。ちなみに、最初の質問者が、なんと名大の学部一年生、入試の総合型選抜について堂々と質問してくれました。一年生からのレベルの高い質問に皆さんびっくりされていたことと思います。
9月6日
本日は今回のシンガポール訪問のメイン?イベント、全学同窓会シンガポール支部設立総会がありました。
設立総会は、街中のオーチャード地区にあるグッドウッドパークホテルで執り行われました。学部卒業生、大学院修了生に加えて、NUPACEでの留学生なども加え34名ほど、さらに大使館からは堀田亨公使、相原佑康一等書記官にもご臨席いただき、関係者、また研修中の名大生を合わせて総数60名を超える賑やかな会になりました。ここでも今泉寛特任教授が司会を買って出て、準備を含めて大活躍でした。
今回の総会によってシンガポール支部が正式に発足です。支部認定証、支部旗の授与は、柴田昌治全学同窓会長に代わって、私がさせていただきました。支部長には纐纈伸治さん、副支部長には西村聡子さんとイーリン?リーさん、代表幹事にはジェネヴィーブ?タンさんが就かれました。長く駐在されている方、現地の企業に勤められている方、シンガポール人で名大に留学していた方、とそれぞれですが、まさにシンガポール支部のメンバーはそのような多様な方々で構成されていきます。今後の支部の活動を楽しみにしています。
会場は着座だったのですが、途中皆さん席を立たれ、ネットワーキングに勤しんでいらっしゃいました。どんどんと名大生の輪が広がることを願います。なお今泉さんが皆さんを煽ったので支部旗と私とセットで写真を撮る人が続出、SNSにアップされそうですね。
この後深夜便で帰国です。
9月5日③
午後最後の目的地は再びシンガポール国立大学のキャンパス、タン学長らとの面談です。学長ミーティングルームというところでの面談では、タン学長、ベンジャミン?ティー副学長、さらにNUSエンタープライズ職員の大場優さんというこれまで本学を訪問いただいたメンバーに加えて、アリス?リー看護学センターのリアウ?ソック?インセンター長とお話しできました。最後のリアウ?ソック?イン教授には看護学生の交換留学でお世話になっています。こちらは、私の他は、木村副総長、今泉教授、川尻教授、そして小野次長が出席しました。
懇談では、本学のシンガポール国立大学を拠点とした活動についてご報告を差し上げました。学生の研修では、6月、7月であれば寮が空いているので格安で泊まることができるとのコメントをタン学長からいただきました。12,000ほどの学生が寮に住んでいるのだそうですが、まだまだ全然足りないとおっしゃっていましたが、それでも夏休みは外部からの研修生が利用可能とのことでした。ホテルを使わないで済めばすごく助かります。
黄金城网址のラボをシンガポール国立大学のキャンパス内に設置する可能性についても少しお話をしました。
1時間ほどの懇談の後は、場所を同窓会会館に移しての会食でした。その場には、面談には間に合わなかったデザイン工学カレッジのキー?レオン?テオ学部長も駆けつけてくださり、タン学長の話術で大いに盛り上がった会食となりました。どう教員の給与を決めるのか(教育、研究、運営の3つの点でそれぞれ評価をしてボーナスを学部長が決める)、1年生の新歓キャンプでの上級生によるいじめをどのようにプロボストだったタン学長が解決したのかなど、幅広い話題で興味はつきませんでした。
9月5日②
引き続きシンガポール国立大学の中になりますが、機械生物学研究所(Mechanobiology Institute)へ移動、副所長の遠山祐典准教授と平島剛志助教授にお会いしました。お二人にはDIIとTongaliの学生に対してレクチャーをしていただきました。お二人ともシンガポールの大学に来られるまでのキャリアがすごく、機械生物学という新しい学問を志される方ならではと思いました。例えば、遠山准教授は、大学院時代はレーザー核融合を阪大で研究していて、ポスドクでアメリカに移るときに生物学に転向したとのこと、異なった学問間のジャンプにびっくりさせられました。お二人とも常に新しい刺激を求めてこられた点が共通されていて、DIIとTongaliの学生に伝わることを願っています。
昼食は移動のバンの中でサンドウィッチを頬張って済まし、続いて在シンガポール日本国大使館とその関連のイベントへ出席してきました。大使館では、前回の訪問でもお会いした石川浩司特命全権大使に再び面談の機会をいただき、この間の本学のシンガポールでの活動をお伝えすることができました。石川大使からは、シンガポールは、本年が建国60周年、来年が日星交流60周年であり、大使館としては来年に向けて交流を盛り上げていく予定であること、日星交流の中でも特に高等教育分野は活発な印象があるとのお話がありました。なお、大使との面談では、堀田亨公使、経産省から出向の小澤俊一郎一等書記官、農水省からの潮田遼二等書記官にもご同席いただきました。堀田公使は今回一緒に行っている木村副総長、現地の今泉教授と奇しくも同じ高校出身でシンガポールの愛知県人会にも所属しているとのこと、また潮田書記官は名大の農学部卒業、生命農学研究科修士修了ということで、不思議な縁を感じる訪問でした。
9月5日①
二日目の今日は、午前中はシンガポール国立大学の中に入っているクリエイトという政府系の研究支援組織を訪ねました。
お会いしたのは、エクゼクティブディレクター(アカデミックリサーチ担当)のサブド?マイサルカー教授です。クリエイトは研究プロジェクトを設定、外国の大学とシンガポールの大学の連携を支援するための資金や場所を提供しているとのことでした。スイス連邦工科大学(ETH) やMITなど各国を代表する大学とテーマを決めてラボを設置するのが一番大きなプログラムですが、それ以外に、脱炭素、AIといった課題に対してシンガポールの大学と連携して応募できる、というプログラムもあるとのこと、本学も何かシンガポール国立大学、南洋理工大学あたりと連携して出せるプロジェクトがないか、検討していこうと思っています。今回は、工学研究科からマテリアル科学の専門家である川尻教授にも参加いただき、その分野の本学のアクティビティをマイサルカー教授にご説明差し上げることができました。
懇談終了後は、クリエイトの入っているのがタワーという高層ビルということもあり、マイサルカー教授に屋上を案内いただきました。
9月4日
今日から二泊四日の予定でシンガポール出張です。
初日の今日はセントレアから直行便でシンガポールのチャンギ空港まで、ホテルに着いたのは現地時間の午後4時過ぎでした。
早速、夜にはSGイノベートという政府の機関が持っているダウンタウンのビルでのイベントに出席しました。イベントは名大主催で、ちょうどシンガポールで研修を受けている、卓越大学院DIIプログラムの11名、トンガリの5名、看護学生6名(1名はイベントは不参加)、シンガポール国立大学が提供するインターンシップ生3名という多彩な黄金城网址の学生を集めてのものになります。DIIとトンガリは今日シンガポールに到着、看護の学生は10日ほどの実習が終わり明日帰国とのこと、インターンシップ生は学部生ですが、これから12月までの長丁場になります。
イベントに先立って、スペースを提供してくださったSGイノベートのリム?ジュイCEOとお話をさせていただきました。政府の出資する独立機関で、ディープテックを対象に200億円以上のお金を出資するVCを運営しているとのこと、リム?ジュイCEOも非常に広範なネットワークをお持ちの方で圧倒されました。
イベントは名大の現地法人の代表である今泉寛特任教授が仕切ってくれて、ざっくばらんな楽しい会となりました。個人的には、学生たちといろいろ話ができてよかったです。このような研修に参加するだけあって、皆さんモチベーションがとても高く、頼もしい学生たちばかりでした。今回が初めての海外という学生がいる一方で、すでに他のプログラムで短期留学を体験している人もいて、今回のような研修がさらなる留学に対する良いきっかけになることを願っています。
看護の皆さん、お疲れ様でした。DII、トンガリの皆さん、これから頑張って、また楽しんでください。インターンの学生は海外でのスタートアップ企業での貴重な体験をしっかり積んできてください。皆さんの成長を楽しみにしています。
9月3日
本日は、フィリピン高等教育委員会からの訪問団と、内閣府の政務官の視察が重なってバタバタしました。
午前中は、フィリピンからの訪問団です。大学を所轄する高等教育委員会(CHED)のコミッショナー(副大臣)であるリクマー?アキノ博士を代表に、CHEDのメンバー3名、フィリピン大学ロス?バニョス校からホセ?カマチョ学長、アガム?クエバス副学長、ビサヤス国立大学からはプローズ?アイヴィ?ジェペス学長、ロタシオ?グラボソ副学長、さらにセントラル?ルソン国立大学からパーソンズ?ヘイル事務局長、そして在名古屋フィリピン総領事館からシルレン?マナンキル総領事ら5名の方と総勢14名になる非常に大きな訪問団でした。
さらに、フィリピンからはオンラインでシャーリー?アグルピス高等教育委員会委員長(大臣)に出席いただきお言葉をいただきました。
私が出席した最初のセッションでは、お互いの挨拶と黄金城网址の説明、集合写真と記念品の交換を行い一旦終了です。しかし、今回はその後が本番で、CHEDが新たに提案するグローバル人材養成プログラム「GALINGプロジェクト」への本学の参加が話し合われました。フィリピン側は、すでに本学のASCIでの博士後期課程プログラムで国際開発や農学分野を中心に人材育成に貢献されており、今回のプログラムでは分野を他の分野に広げることも含めて検討することとなりました。これまでも本学はフィリピンとは密な交流を行ってきましたが、ますます交流が進むことが期待できます。
一旦総長室に戻ったあと、午前最後とランチを兼ねて、1号館5階で内閣府の友納理緒大臣政務官と松尾機構長、佐宗副総長、事務局長を交えて懇談を行いました。友納政務官は看護師?保健師、弁護士の資格を持つという異色の方で、そもそも看護の道を志したのは高校の時のフィリピン留学がきっかけだったとのこと、偶然ですがフィリピン繋がりですね。
さて、今回は本学のスタートアップの取り組みなどの視察になります。内閣府科学技術?イノベーション推進事務局から4名の方が随行されての訪問です。
懇談では、スタートアップについてもですが、主には大学病院の経営はじめ、大学の置かれている厳しい状況が話の中心でした。政務官、現場の状況をよくご存知で、また幅広いテーマを担当されていることに驚かされました。このような視察は、とかく駆け足になってしまうのですが、今回はゆっくりお話できたのが本当によかったです。この後は、Tongali、ディープテック?シリアルイノベーションセンターのメンバーとの懇談、C-TECs、C-TEFsの視察と控えていますが、暑い中、本当にありがとうございました。
9月2日
本日は、午前中は日本産学フォーラムにオンライン出席、大学人と産業人を中心とした集まりで大企業のトップの方々が参加、時には講演をいただけるというものなので、貴重な機会です。帝国ホテルで行っているのですが、地方にいるとなかなか実際に参加できないのがもどかしいところです。
午後は、定例の教育研究評議会があり、その後は、そのメンバーを中心とした暑気払いを豊田講堂内のユニバーサルクラブで行いました。教育研究評議会、留学生の受け入れと経済安全保障の問題について、ご報告とその後の議論に多くの時間を割きました。本当に難しい問題です。一方、暑気払いはそこかしこで話に花が咲いており、盛り上がっていました。ざっくばらんに話す機会はそうそうないので貴重です。
9月1日
あっという間に8月が終わりました。9月に入ったというのに、酷暑は続いています。
今日は、午後に愛知県ユニセフ協会の役員会が、コープ本山でありました。
愛知県ユニセフ協会ですが、先日大府市との連携が進み、名大祭を含む大学祭などのイベントへの出展などを積極的に行ってきて、10月4日は愛?地球博記念公園での「ユニセフラブウォーク」というイベントも控えています。結成3年をまもなく迎え、2027年の5周年企画についても考え始める時期がきました。早いものです。
ボランティアの方々に大活躍いただき、高校生を含め、バンテリンドームなどでの募金に協力いただくなど活動も広がりを見せているのですが、団体賛助会員がなかなか増えず予算的には少し厳しい状況です。役員会では、会長を先頭に増やす努力をするように、という喝も入れられましたので、頑張りたいと思います。